まず「在庫の正」を1か所に決める
最初にやるのは、ツールを選ぶことではなく、在庫数の「正」をどこに置くかを決めることです。複数のネットショップや店頭で売っている場合、在庫数がそれぞれの画面にあると、売れた直後の数字が出品先ごとにずれます。ずれた数字のまま売り続けると、在庫のない商品の注文を受けてお詫びする作業が生まれます。受注も同じで、注文がメール、モールの管理画面、電話に散らばっているなら、まず一覧を1枚に集める形から始めます。
当社の見方 小さな会社ほど、仕組みより先に「誰が、いつ、どの数字を更新するか」を決めておくべきだと当社は考えます。担当者の頭の中にしかない在庫の数え方は、その人が休むと止まります。出品先が増えるほど、手作業での突き合わせにかかる時間は増え、確認が追いつかなくなった時点で売り越しが起きます。先延ばしにした場合の代価は、お詫びの対応と、モール上の評価への影響です。注文が増える時期ほどずれの件数も増えるため、繁忙期の前に整えておく方が、当日の混乱を避けられます。
一元管理ツールが担う範囲を知る
受注と在庫をまとめて扱うツールは、すでに各社から出ています。たとえばネクストエンジンは、公式サイトで、受注管理・在庫管理・商品登録などを50以上のモール・カートで一元管理できるEC一元管理ツールと説明しています(公式サイト)。Shopifyのヘルプは、在庫の追跡には少なくとも1つのロケーションが必要で、複数のロケーションやアプリにまたがる在庫も管理できると説明しています(Shopifyヘルプ)。どちらも料金は契約内容で変わるため、ここでは金額を挙げません。比べるときは、自社の出品先に対応しているか、在庫数が自動で各出品先に反映されるのか、を公式ページと見積りで確認します。
当社の見方 ツールを入れても、商品名の表記や管理番号がばらばらのままだと、同じ商品として結び付けられません。導入前に商品情報を整える手間がかかる、と見ておく必要があります。逆に、ここを後回しにして導入すると、費用を払っても突き合わせの手作業が残ります。契約の前に、各出品先から少数の商品を選んで試してみることをお勧めします。
小さく始める順番
次の順で進めると、大きな費用をかけずに状態を確かめられます。
- 商品の管理番号を、すべての出品先で同じ表記にそろえる。
- 在庫数の「正」を置く場所と、更新する人・時刻を決める。
- 1週間、出品先ごとの在庫数と価格を並べて、ずれた商品の数と原因を記録する。
- ずれの件数が多い、または確認に毎日時間を取られるなら、一元管理ツールの見積りを取る。
出品先ごとの在庫数と価格の突き合わせは、当社のEC・SNS運用でお引き受けしています。出品先の数値を突き合わせ、一致していない商品だけを並べた一覧を毎朝お届けします。どの商品をいつ出品するかは、御社にご判断いただきます。EC基本セットは月額9,800円(出品先3か所の在庫の突き合わせを含む)で、初期費用は0円、初月は無料です。詳しくは料金ページに掲載しています。
当社の見方 一元管理ツールが必要かどうかは、手順を整えた後の1週間の記録で判断してよいと考えます。ずれが数件で収まるなら、ツールを入れる前に運用を変えるだけで足りる場合もあります。毎日確認に追われるようなら、見積りを取る段階です。記録は、ずれた商品の数、原因、確認にかかった時間の3点を残せば足ります。
このQ&Aは「中小企業のAI導入ガイド」の「EC・在庫」に収録しています。
この記事に関するよくあるご質問
受注と在庫の管理は、まず何から始めればよいですか。
まず在庫数の「正」をどこに置くかと、更新する人・時刻を決めます。次に商品の管理番号を全出品先でそろえ、1週間ずれを記録します。ずれが多いか確認に毎日時間を取られるなら、一元管理ツールの見積りを取ります。
在庫の突き合わせだけを任せることはできますか。
当社のEC・SNS運用では、出品先ごとの在庫数と価格を突き合わせ、一致していない商品だけの一覧を毎朝お届けします。どの商品をいつ出品するかは御社にご判断いただきます。EC基本セットは月額9,800円(税別は料金ページでご確認ください)、初期費用0円、初月無料です。
参考
- ネクストエンジン(NE株式会社)公式サイトnext-engine.net
- Shopifyヘルプセンター 在庫とロケーションhelp.shopify.com